ビックコミックスペリオールに連載中の松浦だるま先生の作品、『太陽と月の鋼』
読売テレビ『川島・山内のマンガ沼』と宝島社の人気マンガガイドとのコラボ企画「このマンガがすごい!2022~芸人楽屋編~」で1位に選ばれました。
恋愛作品のようですが、陰陽師や能力者が登場したり、国の人間の命運をゆさぶるようなストーリー展開が非常におもしろい作品です。
4巻までの内容は過去にご紹介しましたが、現在発売中の6巻までの情報と、最新刊の発売予定についてを調べてみました。
太陽と月の鋼5巻のあらすじ
太陽と月の鋼5巻のあらすじをチェックしてみましょう。
食うにも困る下級武士の竜土鋼之助。
『触れた金属を曲げてしまう』という
特異な能力を持つ武士、竜土鋼之助は、
最愛の人、月を土御門家の手先にさらわれてしまう。
失意の鋼之助の前に現れたのは、
『未来を見通す』力を持つ盲目の巫女、明、が現れる。
鋼之助は明と共に、月を探す旅に出るが、
二人の前には様々な能力を持つ者が立ち塞がる。
果たして二人は月を救うことができるのか・・・太陽と月の鋼5巻より
これだけだと、太陽と月の鋼5巻の内容が伝わりにくいので少し補足をします。
太陽と月の鋼5巻あらすじ補足
今回の敵は土御門晴雄。
彼は父親により、禁忌の法、泰山府君祭を行い繋ぎ留められた命の持ち主でした。
しかし、晴雄の中に彼とは別の何かが巣食ってしまいました。
そんな晴雄が九尾の残した殺生石を開放し、迫害される陰陽師や通力を持つ者の救済を行おうと計画していました。
それを聞いた嘉津間は殺生石の危うさを語り、晴雄を諫めます。
殺生石。それは、封じられた事で怨念をため込んだ世を滅ぼす厄災の類。
正しく使えば人間の為、世の為となります。
通力使いの救済を訴えた晴雄に、父親は刀を向けました。
殺生石の力を使えば、この世を更地にする事もできる、と。
父親は自分の招いた不始末に決着をつけるつもりでした。
しかし、振りぬいた刃を晴雄は通力を使い、その身を宙に浮かべ躱し向けられた刃を父親の腹に突き立てました。
実は晴雄の中には、過去の時代のある人物が入り込んでいて、その人物が晴雄の肉体を乗っ取ろうとしていたのです。
しかし天狗の力よりも、はるかに巨大な通力をもつその人物によって、天狗自身も身の危険を感じる状況になりました。
そんな中、眠らされていた晴雄自身の意識がわずかに目覚め、高山の壺を使って逃げるように促しました。
それによって、天狗は鋼之助たちの元に合流することになったのです。
そして鋼之助は実は月の能力によって守られていたことに、気づかされました。
そして一行はお明が見たという会津の猪苗代湖にむかうのです。
太陽と月の鋼5巻の感想
人間のなかにある善と悪。これをど使うのか?
本来の晴親が善、今の晴親の中にいる存在は悪とでも取れるような内容になっていました。
世の為、人の為、と思ってやろうとしていることが、逆に自分の為になってしまっっていることって、たまにありませんか?
そういう人の心のあやうさが5巻の話を通して見えてきました。
そして鋼之助には新たに試練がやってきます。
それは運の力を持つ天朸と賭場で勝負をすることになった、鋼之助。
天朸は彼の意志に関わらず博打で負けることが出来ない能力があります。
そんな天朸と勝負をしなければいけない鋼之助。
果たして鋼之助は運で勝てるのか?それとも天朸の能力によって負けてしまうのか?
ここでも続きが気になります。
太陽と月の鋼5巻のネット上の感想
太陽と月の鋼5巻の感想をXで検索したところ、このようなポストがありましたのでご紹介します。
#今日買った漫画
太陽と月の鋼 5巻
晴雄さまが可愛すぎて可哀想で泣く
続きが気になる〜!!@ruriiro_omochi
太陽と月の鋼の5巻を読み終わった!
晴雄に取り憑いてるのは誰なんだろ?
安倍晴明?通力使いは危険な能力が多いな!
命賭けの博奕とか無理
#太陽と月の鋼@apostle_Berserk
松浦だるま先生の『太陽と月の鋼』5巻入手!土御門晴雄の中にいるのは何者なのか?鋼之助が挑む博打の結果はどうなるのか?続きが気になります。あと、瞠介がかっこよかった。
(続く)@tukigaseyuu
太陽と月の鋼6巻あらすじ
それでは早速、『太陽と月の鋼』6巻のあらすじをチェックしてみましょう。
『触れた金属を曲げてしまう』という
特異な能力を持つ武士、竜土鋼之助は、
最愛の人、月を土御門家の手先にさらわれてしまう。
失意の鋼之助の前に現れたのは、
『未来を見通す』力を持つ盲目の巫女、明、鋼之助は
明の助けを借りながら、月を探す旅に出る。
その旅の途中で、博奕打ちの天朸と出会う一行。
そして、天朸の口車に乗せられ共に博奕を打つうちに、鋼之助は”最愛の人の命”を賭けることになってしまう…
イカサマも通用しない豪運を持つ天朸に、鋼之助は勝つことができるのかー。太陽と月の鋼6巻より
あらすじを読むだけで、今回も鋼之助はピンチの嵐がやってきます。
くーっ、ここまで鋼之助に試練を与え続けるなんて…。
と思いつつも早速6巻を読んでみました。
太陽と月の鋼6巻の感想
天朸がなぜ、サイコロを振るのか?
その理由がつづられているのですが、あまりにも壮絶すぎる展開です。
時代背景が天保4年となっていることから、天保の大飢饉の始まりの年にあたります。
他の村へ行っても米を買うことができず、蚕を育てていた天朸の家は、蚕の餌の桑の葉が育たない為に
買っていた蚕が全滅してしまいます。
そりゃ、もう絶望しますよね。
さらに追い打ちをかけるように、村の名主が提案した、残酷な生き残りゲーム
生きるのも地獄、死ぬのも地獄、というのは、まさにこんな状況のことを言うのかもしれません。
これが、過去に実際にあったと思うとゾッとする、だけでは言い表せない、何とも言えない恐怖に襲われます。
結局、この残酷な生き残りゲームですが、実はある策略が仕組まれていて、その結果、天朸はサイコロを振っても負けないという天運を発揮するようになるのです。
死にたくても死ねない。
まさに生き地獄です。
そして、この後、天朸と勝負をした鋼之助が、ようやく自分の通力の本当の力を目覚めさせるのです。
このあたりから、過去のストーリーの伏線回収ははじまってきます。
さらに、このあと鋼之助は月と再会を果たすのですが、月がどこからやってきたのか、彼女の素性がちらっと明らかにされます。
何重にも仕掛けられた伏線がまだまだ隠されていそうで、この先の展開が気になります。
太陽と月の鋼6巻のネット上の感想
太陽と月の鋼6巻の感想をXで検索してみましたが、ポストが見つかりませんでした。
変わってAmazonで調べてみました。
人間の業の深さを、見事に描く
前巻に続き、天運の神が憑くという通力使い「うさぎ目の天朸(てんろく)」と、鋼之助たちが博打を打つエピソードから始まる第6巻。本巻前半では、その天朸の呪われた生い立ちが描かれる。江戸時代後期の天保の大飢饉により、村人同士が弱き者を喰らう地獄の中で、両親と兄弟たちの家族全員を失った天朸。彼の天運は、その時の両親が願いを込めた呪によって、もたらされたものだった…
天朸の忌まわしい過去の記憶と、人間の業の深さ、それらを見事に描き伝える松浦先生の筆力が凄まじい。そして後半では、ようやく月がその姿を再び現すのだが、彼女の正体はどうやら未来と繋がっているという、衝撃の事実。しかし、これが何を意味するのか、彼女が鋼之助のところに嫁いできた理由、そして鋼之助の真の姿とは…?
話の進むテンポが少し上がってきたようだが、まだまだ謎の多き、そして哀しき物語。作者は今後、どのような展開へと読み手を導いてくれるのだろうか。固唾を呑んで、次巻も待ちたい。
@Tommy
ついに決着!
非常に衝撃的でドラマチックな展開が多いと感じました。特に天朸の過去や月の正体は読者の想像を超えるものだと思います。また、鋼之助と月の再会や土御門家との対決も熱くて感動的だと思います。@毛
しんどすぎるぜ
死にたがりで天運を操るギャンブラー天朸の過去が悲劇的すぎる。
直接的な暴力とかはないけどグロいの苦手な人は気をつけた方がいいかも。まぁここまででもキツイ描写はいくつかある作品なので5巻まで読んでる人なら大丈夫かとは思いますが。人災ではない飢饉、生きるために必要な選別、天朸にまつわる「呪」は人から人への思いやり、分かりやすい悪が存在しないからしんどいねぇ。
命がけのギャンブル始まったときはどこに向かうんだ?と若干の不安はあったけど、終わればグイグイと話が進んで求心力増してます。
月さんの正体もチラッとお披露目されて非常に気になる。@ビー8
このように、みなさん概ね今後のストーリー展開に大いに期待してる感じが、伝わってきます。
太陽と月の鋼あらすじと4巻までのネタバレ
過去記事にてご紹介していますので、そちらをご覧ください。
https://mangamuseum.info/taiyoutotukinohaganegaomosiroitouzyouzinnbututosaisinnkannyonnkannmadetouzyouzinnbututoarasuziomosiroitennwosyoukai-99
太陽と月の鋼最新刊の発売予定
太陽と月の鋼の最新刊の情報を調べてみました。
太陽と月の鋼の7巻が2023年8月30日に発売になっています。
6巻の最後で、鋼之助と月が再会したシーンで終わっていました。
そのことを考えると、7巻はいよいよ鋼之助と月が対面しめでたしめでたし、となって欲しいのですが、そう簡単に終わらないのか太陽と月の鋼。
ここで7巻のあらすじをチェックしてみましょう。
太陽と月の鋼7巻のあらすじ
『触れた金属を曲げてしまう』という
特異な能力を持つ武士、竜土鋼之助は、
最愛の人、月を土御門家の手先にさらわれてしまう。
失意の鋼之助の前に現れたのは、
『未来を見通す』力を持つ盲目の巫女、明、鋼之助は
明の助けを借りながら、ついに月の居場所を突き止める。
だが、そこには月をさらった男が立ち塞がる。
男は水を自在に操る不可思議な力を持ち、
鋼之助に襲いかかる。
果たして鋼之助は、月を救うことができるのかー⁉太陽と月の鋼7巻より
どうやら、月の居場所を突き止めた鋼之助ですが、ここでも新たな敵と対決をしなければいけない様子です。
おまけに、今回の敵、夜刀川兄妹の持っている能力は一癖ありそうな予感。
7巻の内容も気になるところです。
7巻の感想はまた別記事で紹介していきますね。
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