太陽と月の鋼のあらすじ　最新刊4巻までの登場人物とおもしろい点を紹介（ネタバレ）

冴えない武士の歴史まんが？

主人公は竜土鋼之助という下級武士。
武士でありながら「刃が怖い」という理由でお役御免となり、食うにも困る困窮した生活を送っていました。

実は、鋼之助は刀が握れない特異体質がありました。
そのため、鋼之助は髭も綺麗に剃ることができず、身なりがみすぼらしい為、前職をクビになっていました。
父の遺言でもあった、「武士としての名に恥じぬよう生きよ」という言葉を守るために、腰には真剣ではなく、竹光（竹を削ったものを刀身にして刀のように見せかけたもの）を差していました。

特異体質が原因で仕事に就けず自暴自棄に

そのせいで仕事にも在りつけず、生活に必要なお金すらなくなり、彼は大切な母親の形見を質に出します。
ところが、それでも手に入ったのは二束三文。就活に行くものの、「まずは髭を剃れるようになれ」と門前払いを食らいます。
自暴自棄になった鋼之助は、自分に絡んできたゴロツキ相手に「いっそ刀で死ねたら…」と竹光を抜いてゴロツキ共に向かっていきます。
ゴロツキ共に殴られた末、真剣で切られそうになる鋼之助。ところが、その瞬間に刀が鋼之助を避けるように曲がってしまいました。
愛刀を曲げられたゴロツキはさらに怒り、銅之助を川に蹴り飛しました。
自分の特異体質により、刀を持ないがために、幼いときに目の前で暴漢に襲われた母親を守れなかった鋼之助。母を死なせてしまった過去を思い出しながら、鋼之助は川に沈んでいきました。
薄れゆく記憶の中で、謎の女性が鋼之助を救いの手を差し出していました。

突然降ってわいた縁談が鋼之助の人生をガラッと変える

気が付くと鋼之助は家で目覚めました。状況が呑み込めず戸惑う鋼之助を突然、老人が訪ねてきました。その老人の手には縁談の書状があり、それを鋼之助に渡しました。

戸惑う鋼之助は、突然縁談を申し込み家に転がり込んできた月という名の女性。彼女が何かよからぬ目的をもっているのではないか、と疑いの目を向けます。
そして、刀を握れない苛立ちやつもり積もった劣等感から彼女に酷い態度を取り続けます。
そんな月に振り回されながらも、一緒に生活をしていくうちに、鋼之助は月に特別な感情を抱くようになっていきます。
ここから先は、本編にてお楽しみください。

太陽と月の鋼 主な登場人物（最新刊4巻4巻まで）

竜土鋼之助：主人公

月：主人公鋼之助の前に突然現れ縁談を申し込んだ女性。鋼之助の刀が握れない体質についての秘密に関わりがある模様。

明：生き別れの母を探す旅の途中に江戸に出てきた盲目の巫女（イチコ）。相手の手を握ることで人の未来を視るという力を持っている。

土御門晴雄：土御門家の当主。陰陽道宗家であり、市井の占い師や修験者、門付けの芸人たちを支配している。

斑：土御門家の刺客。ありとあらゆる昆虫を操り、その昆虫が持つ特殊能力を行使することができる蟲使いの通力を持っている。

高山嘉津間：幼い頃に神仙（天狗）に伴われて山中で修行、異界などに赴き、帰ってきた人物。高山嘉津間は師匠より頂いた天狗名。本名は寅吉。

太陽と月の鋼のおもしい点は？

一見歴史もののように見えるが実は

この物語は、時代背景が江戸時代で歴史もののような感じですが、、恋愛要素もあり、ファンタジーな要素もあり、戦闘シーンも出てきます。
そのため、読めば読むほどストーリー展開が非常に面白くなっていくのが特徴です。

月との生活で幸せを手に入れたかのように見えたが

前半に描かれている鋼之助と月の生活は、鋼之助目線で描かれています。そんな中、時々描かれる月の意味深なセリフが、読んでいる側の興味をそそってきます。

月を失ったことで鋼之助が目覚める

2巻からは、突然鋼之助の元から突然消えてしまった月。愛する月を取り戻すべく、鋼之助は月の行方を捜し始めます。その中で、明をはじめ、さまざまな協力者が表れます。その一方で鋼之助たちを追いかけるように、次々と襲ってくる敵と戦う中で、鋼之助や明の通力が目覚めていきます。
この物語は、伏線が敷かれているので、それがどのように回収されていくのかも、これからの展開に期待するところです。

カラーのイラストが美しい

そして、この作品のおすすめの点は、カラーのイラストがとても美しい点です。ビックコミックス系の雑誌に連載されていることから、割と男性的なゴツゴツとした作風をイメージしがちですが、巻頭カラーページに掲載されているイラストを見ると、女性まんが雑誌に掲載されているような、すごく繊細なイラストで描かれています。単行本の表紙をみても、どれも美しいイラストになっており、本屋さんの店頭で女性が本を手にとっても、自然な感じに見られるでしょう。

太陽と月の鋼の4巻の発売日は？

太陽と月の鋼は現在ビックコミックスペリオールに連載中で、単行本は2022年4月28日に最新刊の4巻が発売されています。
内容が気になる方はpixivコミックで一部無料で作品を読むことができますので、ぜひこちらもチェックしてくださいね。