消えた初恋の漫画ジャンルは何系なのか?あらすじと最終回のネタバレ井田くんの性格と感想

2021年にテレビドラマ化された、ひねくれ渡先生原作・アルコ先生作画の人気作品「消えた初恋」
実はこの作品、ジャンルでいうとボーイズラブにあたるのですが、集英社の少女まんが雑誌、別冊マーガレットに2019年7月号から2022年7月号まで連載されていました。
なぜ、ボーイズラブの作品が少女漫画雑誌に掲載されたのか、非常に気になるところです。
今回はその謎も解き明かしながら、「消えた初恋」をご紹介したいと思います。

消えた初恋のあらすじを紹介

青木は、隣の席の女子・橋下さんに片想い中。その笑顔は天使みたいに愛らしく、毎日キュンキュンしてしまう♡
しかし、橋下さんの消しゴムに、クラスメイトの男子・井田の名前が書かれているのを見てしまって…⁉
第1回LINEマンガインディーズ集英社少女マンガグランプリ特別賞受賞のひねくれ渡と『俺物語!』(原作:河原和音)のアルコがタッグを組んだ、三角関係ラブコメディ。
別冊マーガレット公式さいとより引用
もう少し詳しくご紹介すると
主人公の青木君は、「イダくん♡」と書かれた橋下さんの消しゴムを見て、橋下さんに失恋し、ガッカリうなだれてしまいます。そして、その消しゴムを井田君本人に見られてしまいます。青木君は、誤解を解こうとしますが、そうすることで、橋下さんの恋心をバラしてしまうことになるため、とっさに「自分の消しゴムだ!」と嘘をついてしまいます。
そんな誤解が誤解を重なり、数々の誤解がいくつも重なりつづけた結果、青木くんは井田君が気になる存在になってしまったのです。青木君と井田君の恋の行方はどうなるのか?そして実は橋本さんの好きな人は井田君ではなくて…
この時点で、ボーイズラブの雰囲気がプンプンしてきますね。
さて、「別冊マーガレット」といえば少女まんが掲載誌として有名な雑誌ですが、「なぜ、この作品を別冊マーガレットで連載したのか?」と気になるところです。

そもそも消えた初恋の漫画のジャンルは何系?

それについては、Wikipediaの情報によると、
【別冊マーガレットの担当編集者は、男子高校生同士の恋愛を中心に描く本作品の連載を同誌で行わない方が、原稿の魅力をストレートを伝えられるのではないかと考えていた。しかし、編集長の「一生懸命に恋してる話なんだから、『別マ』の読者にも魅力が伝わるよ」との後押しもあり、同誌での連載が決定した。】
とあります。
純粋に一生懸命恋をするのに、男も女も関係ない!
時代の変化もあるのかもしれませんが、別冊マーガレットの編集のみなさんの「恋する人を応援する気持ち」には、非常に感銘を受けます。
これからは、いい作品であれば、少女まんが雑誌に今までとは違うジャンルの作品が掲載される、ということも増えてくるかもしれませんね。

消えた初恋は何話まで発売されているのか?基本情報をチェック

Wikipediaの情報によると、
『消えた初恋』(きえたはつこい、英語: Vanishing My First Love)は、日本の漫画作品。2020年に「ebookjapanマンガ大賞2021」にノミネート。「『このマンガがすごい!2021』オンナ編」9位、「第11回 ananマンガ大賞」準大賞を受賞。2021年度第67回小学館漫画賞少女部門を受賞。2022年3月時点で、電子版を含めた累計発行部数は145万部を突破している。
とあります。
2022年7月まで別冊マーガレットで連載をされていた「消えた初恋」ですが、何話まで発売されているのか、気になりますね。
公式サイトによると2022年7月25日に最終巻の9巻が発売されています。
Wikipediaの情報によると、2022年3月の時点で、電子版を含めて累計発行部数は145万部を突破しています。
テレビドラマで放送されたことも考えると、これから、もっと発行部数が伸びそうな勢いですね。

消えた初恋 一部ネタバレ最終回はどうなる?

最終的に、青木くんと井田くんの恋の行方がどうなったのか気になりますよね。コミック版の最終巻の内容をすこしだけネタバレ紹介したいと思います。
受験に向けて追い込みをしていた青木くんと井田くん。
クリスマスプレゼントをお互いに交換したり…といい関係が続いています。
二人とも京都の大学への進学を目指し、受験の追い込みに励んでいます。
お正月には2人で初詣に行ったのですが、その時にクリスマスに青木くんだ井田くんに送った「会いたい」というメッセージについて、井田くんから突っ込まれた青木くん。どう反応していいか、焦ってしまいますが、井田くんから「うれしかった」という言葉を聞いて、「今年は自分が井田をリードできますように」と神様にお祈りします。
ところが、やっぱりこの後も青木くんの周りにはいろんな事件が起こって、井田くんが青木くんを見守る感じが続きます。
(やっぱり、二人の関係はこうじゃないとね!と思っちゃうのは私だけでしょうか?)
順調に青木くんと井田くんの中は深まっていきます。
そんなある日、2人で一緒に受けに行った模擬試験の帰りに、青木くんは駅の階段で人にぶつかって階段を踏み外してしまいます。青木くんを助けようとした井田くんは一緒に階段から落ちてしまいます。
(大学入試まえに「落ちて」しまうなんて…縁起でもないことが起こってしまっててヒヤヒヤ…)
二人は無事だったものの、青木くんは井田くんが好きだったことを忘れてしまい、高校2年の時の記憶に戻ってしまったのです。
受験を控えているのに、井田くんを好きになる前の記憶に戻ってしまった青木君。井田くんの気持ちはどうなるの?大学受験はどうなるの?青木君は井田くんのことを思い出してくれるんだろうか…
最終的にはハッピーエンドになるのですが、二人は果たして大学に合格できるのか?二人で一緒に京都にいけるのか?
ここから先は、ぜひ最終巻を読んでみてくださいね。

消えた初恋 井田くんの性格は?青木君との相性は?

「消えた初恋」の主人公二人の性格について、考察してみました。
青木くんの性格を一言で表現するなら、「素直な愛されキャラ」というところでしょうか。
とても感情表現が豊かで、自分の思っている感情がすぐに表情にでてしまうので、今、何を考えているのかがとても分かりやすいキャラクターです。
一方の井田くんの性格を一言で表現するなら「すごく誠実な人」ですね。
一見寡黙でクールな印象がありますが、青木くんからのとんでも告白を受けても、真剣に考えて青木くんに向き合おうとする姿勢はまさに、井田くんの誠実さを表しているのではないでしょうか?
「素直な愛されキャラ」の青木くんだからこそ、井田くんは、青木くんの想いに「自分がちゃんと応えられるのか」を真剣に考えたのだと思います。

消えた初恋の感想

実際に「消えた初恋」を読んでみると、アルコ先生の作画は別冊マーガレットに掲載されているような、他の少女まんがと引けを取らない、柔らかい雰囲気のイラストになっています。ストーリーの展開も、普通の高校生活をベースとしているので、一般的なボーイズラブのジャンルのまんがとも一線を画す内容になっています。
特に、主人公の青木君が男性なんだけど、「女性キャラあるある」なふるまいが多くて、本当に純粋な恋のおはなし」になっているので、変ないやらしさを感じることなく、最後まで読むことができます。
そして井田くんが優しく青木くんを見守るようなシーンが何度もあり、青木くんは井田くんが飼っているる柴犬「豆太郎」みたいに見えるのです。
青木くんの人懐っこい感じが犬っぽさを想像させるのかもしれません。
最初は、あらすじを読んだ感じだと、普通のボーイズラブな感じにも見えましたが、高校生の青春と恋愛模様を男女関係なく描かれていて、「人を好きになること」ってすごく純粋な気持ちなんだなってことを改めて再確認することができました。
この作品は、ぜひ女性にこそ読んで欲しい作品です。

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